【実銃ネタ】 シュアファイア がSOCOM556サプレッサーをバージョンアップ!新型のRC3が登場
軍用サプレッサーの定番としてサバゲーでもレプリカの愛用者が多いSUREFIRE( シュアファイア )のSOCOM556サプレッサー。名称の通りアメリカ特殊作戦軍(USSOCOM)が採用し、様々な特殊部隊で使用されることからミリフォトで見る機会も多く、サバゲーにおいてもMK18Mod1をはじめとしたM4カービンとマッチする知名度No.1のサイレンサーだ。
シュアファイア はレーザー照準器やウェポンライトのメーカーとして歴史は長いが、サプレッサー部門の設立は2002年と比較的浅い。しかし、それまで100年近く進化のなかったサイレンサーにおいて大きな革新を起こしたのもまた事実であり、その功績はSOCOMという製品名を許されていることや現在でも続くUSSOCOMとの契約が物語っている。
これまでRC1、RC2とモデルを更新してきたSOCOM556サプレッサーだが、2023年9月に新たにRC3が発表された。今までのモデルとは果たして何が違うのだろうか?
SUREFIRE SOCOM556 RC3の概要
SOCOM556 RC3はこれまで同様Fast-Attachによる脱着を行い、対応ハイダーとロック機構についてはRC1やRC2と共通となる。外観ではフロントのデザインがこれまでと大きく異なるが、弾丸が通る部分とは別で設けられたベントホールが特徴的だ。内部構造の変更も伴うか否かは現在のところ定かではないが、このベントにより発射時の燃焼ガスが前方に逃げやすくなり、背圧を60%も軽減している。
背圧の軽減はつまり、射手へと戻っていく燃焼ガスの逆流が減少することを意味する。
SURFIREが公開している動画でも、サプレッサーから排出されるガスやレシーバーから漏れるガスの量が比較されており、明らかな違いが見て取れる。
実銃を扱うオペレーターは射撃を行うたびに有毒成分を含む燃焼ガスの危険にさらされている。弾丸の発射後、バレルやガスチューブを通して戻ってきた燃焼ガスはエジェクションポートやレシーバーの隙間から溢れだし、射手は顔面に浴びることになる。長年軍や法執行機関に従事する者はこの有毒ガスにより健康面で大きな害を被っている。
サプレッサーを装着したアサルトライフルについては、発射炎や銃声を抑制する=有害ガスの射手へのリターンが大きくなることとなり、現場やトレーニングで多くの弾薬を消費する特殊部隊隊員にとって健康被害の軽減は無視できないファクターである。そのため、近年では防塵マスクなども装備の1つとして重要視されている。
これまでもサプレッサーとして優秀な性能を示してきたSOCOM556であるが、その性能の反面、射手にとっても負担の大きかった有毒ガス問題が、RC3によって大きく改善されることになるだろう。
また、射手に降りかかる燃焼ガスやダストは集中力を伴う射撃そのものにもストレスという意味で悪影響が大きい。不快な燃焼ガスの戻りが軽減されることで、射手は今まで以上に射撃に集中でき、結果として射撃精度も改善することが見込めるだろう。
ほかにも、RC3は重量やサイズがRC2とほぼ同じとなっており、RC2に慣れたオペレーターが違和感なく移行できるようになっているのもポイントだ。
RC3のアメリカ軍での採用は?
先述の通り、銃器を扱うオペレーターに悪影響を及ぼす有毒ガスやダストは近代以降問題視されており、軍や法執行機関でも対策が進められている項目である。頻繁にトレーニングを繰り返す特殊部隊では防塵マスクを装備の1つとして取り入れることも一般的となってきており、ヘルメットを中心に戦術的なヘッドシステムを構築・提供するGalvionは、OUTLINEでも過去紹介した新進気鋭のレスピレーターマスクメーカーVentus Respiratory Technologies TR2とパートナーシップを結ぶなど、ミリタリー業界の動きも活発になってきている。
現在のところSOCOM556 RC3の開発の経緯(USSOCOMからの要請か、など)や、軍や公的機関への納入については公式なアナウンスは見当たらないが、上記のことを鑑みるとRC3の供給開始は時間の問題と予測できる。
サイレンサー/サプレッサーは従来の発射炎、銃声の抑制による視認性の低減だけでなく、今やオペレーターの耳、目、肺など健康も保護するための装備として現場では欠かせないアクセサリーである。サバゲーではただの飾りでしかないが(スポンジ等で発射音を目立たない音にすることは可能)、装備の再現という意味では検討に値するパーツであることに変わりはない。
今では軍用サプレッサーには様々なメーカーが参入してはいるが、やはり王道のシュアファイアは外せないメーカーと言えるだろう。まだ発表から間もないSOCOM556 RC3だが、エアソフト業界でもレプリカの登場が待たれる。
2024/07/10 追記:
ANGRY GUNから、待望のSOCOM556-RC3のレプリカが登場した。排気穴の開いたフロントキャップを精巧に再現しており、既存の同社製SFハイダーにも取付が可能だ。モデルアップから製品化までの早さは流石ANGRY GUN。刻印は固有ではないながらもシリアルナンバーまでしっかりと入っており、最新の軍装マニア垂涎の完成度となっている。
製品には4プロングハイダーも付属し、14mm逆ネジに対応。ブラックとダークアースの2色展開となり、愛銃のセットアップに合わせて選択が可能だ。
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SUREFIRE SOCOM556-RC3 の公式ページ
https://www.surefire.com/socom556-rc3/
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